2012サイトウ・キネン・フェスティバル松本のオペラ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」のドレスリハーサルが行われ、報道陣に公開された。(8月16日・松本市のまつもと市民芸術館にて)
公演は、8月19・26・29日、同劇場にて行われる。
「火刑台上のジャンヌダルク」は、ポール・クローデルの詩によるオネゲルの作品で、プロローグと11のシーンから成る。物語は、火刑を翌日に控えた晩、修道士ドミニクが裁判の記録を携えて、ジャンヌの元にやって来るところから始まる。ジャンヌが過去を回想する形で描かれ、各シーンごとに、ジャンヌの品格や人間性・気高さが浮き彫りにされる。フランス語という言語の持つ響きの美しさにも、心うたれる。上演時間は1時間20分ほどとだが、その短い中に、政治・宗教・正義・死・・・あらゆる事柄について、考え直すきっかけが盛り込まれており、興味深い。尚、主要登場人物は俳優によって演じられる。演劇・文学の愛好者にもお薦めしたい。